
寝る時間が遅い日が続いたり、寝つきが悪いと、肌の調子が悪くなったりしませんか?
それは、お肌からの「睡眠が足りていません!」というメッセージかもしれません。
睡眠不足になると肌トラブルが増えたり、老化が進んだりしてしまいます。お肌と睡眠にはそれほど深い関係があるのです。
いくら良い化粧品を使っても、お肌自体が健康でなければその効果を十分に発揮することは難しくなります。
美肌を作るには良質な睡眠が欠かせません。
つまり睡眠の質を向上させることで、お肌の調子を整えていくことができるのです。
お肌と睡眠にはどのような関係があるのか、また、良質な睡眠をとるためにはどうすれば良いのかについてお話しします。
ぐっすり眠って美肌を作るための参考にしてください。
美肌と睡眠の関係〜眠っている間に肌は作られる
美肌を作る成長ホルモンの話
肌は眠っている間に作られます。そこで注目したいのが「成長ホルモン」です。
よく「寝る子は育つ」といいますが、それは寝ている間に成長ホルモンが分泌されているからです。
この成長ホルモンが子供だけの話だと思ったら大間違い。大人の肌を作るためにも欠かせません。
成長ホルモンがたくさん分泌されることで細胞分裂が盛んになり、新しい肌が作られるのです。
肌のシンデレラタイムとは?
これまでは夜の10時から夜中の2時くらいまでが「お肌のシンデレラタイム」だと言われていました。
この時間に眠ることで、成長ホルモンの分泌が増えると考えられていたのです。
しかし最近では、成長ホルモンと眠る時間帯の関係よりも、眠りに落ちてすぐの「ノンレム睡眠(深い眠り)」の時に成長ホルモンがたくさん分泌されているということがわかってきました。
最初のノンレム睡眠は3時間ほどです。つまり、美肌を作るためには寝つきが良く、最初に深い眠りにつくということが大事だったのです。
これではぐっすり眠れない!就寝前の3つのNG行為
良質な睡眠をとるためには、寝る前の過ごし方がとても重要になってきます。
では具体的に、どのような行為が良い睡眠の妨げになるのかを知っておきましょう。

寝る直前に食事をとる
仕事で帰宅が遅くなると、夕食をとるのも遅くなってしまうかもしれません。
しかし、いつも通りの食事量を寝る前に食べてしまうと、消化のために胃腸の働きが活発になるため、心地よい眠りにつけなくなってしまいます。
寝る前のアルコールやカフェイン
よく眠れるからと寝る前にお酒を飲む人がいますが、寝酒は実は睡眠にとって良くないことなのです。
お酒を飲むと一時的に眠くなりますが、アルコールが体内で分解されてしまうと逆に覚醒してしまいます。利尿作用によって、夜中に目が覚めるなど、睡眠の質は低下するのです。
また、コーヒーなどのカフェインは覚醒作用がありますから、寝る前に飲むのはよくありません。
寝る直前までスマホを見ている
寝る直前までベッドの中でスマホを見ているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、目から光の刺激を受け続けていると、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌が悪くなり、なかなか眠りにつけないのです。
美肌を作る良質な睡眠のポイント
では、どうすればぐっすり眠れるかということを考えてみましょう。

夕食を早めにとる
夕食はなるべく早めにとることをおすすめします。できれば就寝時間と最後の食事の間は2〜3時間空いていることが理想です。
もしも仕事などで帰宅が遅くなってしまった場合には、雑炊やうどんなど消化の良いものを少量で済ませるといいでしょう。
寝る前はハーブティーがおすすめ
寝る前にはカフェインやアルコールをさけ、ノンカフェインのハーブティーでリラックスするのはいかがでしょうか。
カモミールやオレンジフラワーなどやさしい香りのハーブティーはリラックス効果も高く、1日の疲れを取ってくれるでしょう。
寝る1時間前にはリラックスタイムを作る
寝る1時間くらい前には、スマホやパソコン、テレビなど、目から光の刺激が入るものから離れましょう。
ゆったりとした気持ちで音楽を楽しんだり、軽いストレッチをして体をほぐすのもいいですね。
まとめ

いかがでしたか?美しい肌を作るためには良質な睡眠をとることが大切です。
良い眠りにつくために、今日から早速自分なりのリラックスタイムを作ってみてはいかがでしょうか。
ぐっすり眠ることで成長ホルモンの分泌を促進すれば肌の新陳代謝も良くなります。
スキンケアだけではなく、眠りをもっと充実させることで美肌作りをサポートしていきましょう。

この記事の監修:鈴木ハーブ研究所
コスメコンジェルジュ(日本化粧品検定協会認定)
片岡 祥幸