
最近お肌がくすんできた、シミが気になるようになってきた、小ジワが出来てきたなどお肌の悩みやトラブルは増えていませんか?
これらのお悩みは年齢と共に増えてきて、簡単に解決できなくなってきます。
きっとお悩み別の化粧品を使っているとは思いますが、実は化粧品だけでは物足りない部分があるのです。
そして、色々とお肌に良いと言われている事を試すというのも方法によっては間違っているかもしれません。
今回はお肌の構造や仕組みについてしっかりと知り、
そしてターンオーバーとはどのようなものなのかを理解し、今後のスキンケアにお役立てください。
それではさっそくお肌について学んでいきましょう!
お肌はどんな働きをするの?
お肌というのは人間の全身を覆っている、人体でもっとも大きい器官です。
その為に多種多様な機能が備わっています。
- 身体の保護
お肌はさまざまな外部刺激から身体を守っています。
紫外線や病原菌、化学物質、摩擦などの物理的な刺激から身体を守り、健康を保つ役割をしているのです。
- 体温の調節
体温を一定に保つために放熱をしたり、汗をかいて体温を下げる機能と、血管を収縮させて体温の低下を防ぎます。
- お肌の保湿
お肌の表皮には皮脂、お肌の角質層では角質細胞の内部の天然保湿因子や、更に皮下組織では細胞の隙間を埋めるセラミドがお肌の水分を保持しています。
- 触覚がある
温かい、冷たいを感じる温度覚、痛覚、触覚、圧覚などさまざまなものを感じ取ることができます。
- 排泄と吸収
汗や皮脂を分泌し老廃物を排泄するとともに、脂溶性の物質をお肌から吸収します。
- 生成と貯蔵
ビタミンDを紫外線により生成したり、脂肪をエネルギー源として貯蔵したりしています。
お肌は驚きの薄さ!?
お肌の構造としては「表皮」「真皮」「皮下組織」3層に分けられており、それぞれの役割を果たしています。
まずは表皮と呼ばれる1番上の層。
普段から私達の目に見えている、いわゆる「お肌」です。
そのお肌の最も外側の層はどれくらいの厚さがご存知でしょうか?
実は、たった0.2mmしかありません。
このたった0.2mmの層の下に肌の色を作る細胞や、ウイルスなどから身体を守る免疫機能を守る細胞があります。
そして表皮の中に角質層というものがあり、異物や刺激からお肌を守る機能が備わっています。
角質層は、わずか0.02mmの薄さで例えるならオブラート1枚分です。
そのために、一般的な化粧水やクリームなどの基礎化粧品などはここで止められてしまいます。
この他にも水分を保持する機能がある為に、お肌の水分の蒸発を防いでいます。
その下には真皮層があり、コラーゲンやエラスチンの生成をして、お肌のハリなどを保っています。
そしてその下には皮下組織があり、外部衝撃の緩和や、体温の保持や、エネルギーを貯めています。
お肌には皮膚を健やかに美しく保つために「ターンオーバー」という機能が備わっています。
このターンオーバーが正常に作用していないと、スキンケアをいくらしてもお肌のトラブルが改善しないこともあるのです。
このお肌の生まれ変わるサイクルは28日周期が理想とされており、ターンオーバーが正常でない方はその周期が乱れてしまうのです。
まとめ
このようにお肌の中にはさまざまな役割を持った層や細胞がギュッと詰まっていて、ターンオーバーを繰り返すことで正常に保たれています。
また、お肌の表面の角質層は0.02mmの薄さです。
スキンケアするときは、力を入れずにやさしく触ることを心がけてください。
忙しい毎日のなかでも、スキンケアはご自身とのスキンシップとして考え、
リラックスして肌に触れることを心がけましょう。

この記事の監修:鈴木ハーブ研究所
コスメコンジェルジュ(日本化粧品検定協会認定)
片岡 祥幸